前回は在宅サービス編①と題して、主にご自宅に来てくれる「訪問サービス」について説明をしていきましたが、今回はご自宅から施設に通う「通所サービス」について説明させていただきます。
出来る限り分かりやすく、現状に沿った内容をお伝えできればと思っております。
目次
通所サービス
「通所介護(デイサービス)」と「通所リハビリテーション(デイケア)」の2種類があります。
どちらも事業所の車両で送迎してもらえます。
通所介護(デイサービス)
デイサービスセンターなどの事業所に通って日帰りで帰宅します。
受けられる主なサービスは下記のとおりです。
- 健康チェック(バイタルチェック)
- 入浴介助
- 食事援助
- レクリエーション
- 機能訓練
- 集団体操
などです。

朝から夕方までゆっくりとお過ごしいただけます。
以前は朝から夕方まで通うデイサービス(1日利用型)が多かったですが、現在は運動に特化した「リハビリ特化型デイサービス」も増えています。「リハビリ特化型デイサービス」は午前だけ(例:9:30~12:00まで)、午後だけ(例:13:30~16:00)といった「短時間利用」の事業所が多いです。リハビリ特化型なので入浴目的の方は利用が難しいです。
その一方、「短時間利用がいいんだけどお風呂に入れないと困る!」という方のために、「午前中だけお風呂付」や「午後だけお風呂付」といったサービスを行う事業所も増えております。担当のケアマネジャーさんに相談してみると良いでしょう。
※要支援1~2の方、事業対象者の方はお住いの自治体の「総合事業」でのサービス提供となります。詳細はケアマネジャーなどにお聞きください。
通所リハビリテーション(デイケア)
病院や介護老人保健施設などに通って日帰りで帰宅します。
デイサービスと似たサービス内容ですが、大きな違いは「医師」や」「リハビリ専門職」の配置がある事です。デイサービスでもリハビリを行っておりますが、「リハビリ専門職による専門的なリハビリ」を受けることができます。
受けられる主なサービスは下記のとおりです。
- 健康チェック(バイタルチェック)
- 個別機能訓練(リハビリ専門職によるリハビリ)
- 集団体操
- 入浴介助
- 食事援助
- レクリエーション
などです。

専門的なリハビリならお任せください!
デイケアもデイサービスと同じように「1日利用型」「短時間利用」とあります。また、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職から直接リハビリを受けることができます。
身体機能を向上するなら理学療法士、日常生活動作の獲得をしたいなら作業療法士、発語・口腔機能や嚥下状態を向上させたいなら言語聴覚士といったように目的に合わせて実施できます。
自分はどのサービスを使えるのか分からないときは、担当のケアマネジャーさんに相談をしてみると良いでしょう。担当のケアマネジャーさんがいない時は、最寄りの包括支援センターや病院の医療相談員などに聞きましょう。
※要支援1~2の方は、「介護予防通所リハビリテーション」としてサービスを受けることができます。
まとめ
通所サービスは自宅で生活をしながら、事業所へ通い、入浴・リハビリ・食事などのサービスを受けることができます。
また、毎日介護をされているご家族の方の「レスパイト・ケア(一時的な休息)」の目的もあります。
「ちょっと用事を足したいんだけど・・・目が離せないのよね。」といった場合でも、デイサービスなどを利用中なら安心して外出ができます。
今ご自分が困っている状況を相談してみると良いと思います。
~在宅サービス編③へ続く~
コメント