運転免許の更新

皆さんは運転免許をお持ちでしょうか?

私は18歳の高校卒業時期に普通自動車免許を取得しました。

25歳の時には新しい職場の長が

『大型2種を取らないと就職させないからな・・・』

今思うとパワーハラスメントで訴えてやろうかと思うくらいの発言

それを真に受けた素直な僕は、

なけなしの40万円自腹で大型2種免許取得をいたしました。

今は当たり前に自動車に乗りあちらこちら運転をしておりますが、

運転免許の更新ができるか、できないかの境目に立ったことはありません。

目次

免許更新の意義

関りのある方が大病を患い、

一命をとりとめリハビリを一生懸命行いました。

日常生活は何とか送れますが、

右半身に中程度の麻痺が残る状態。

懸命にリハビリを行いましたが完全な機能回復までは至りませんでした。

それでも復調し自宅に帰られて良かったという気持ちはありました。

退院後もリハビリを続け約1年後、、、

ご本人の運転免許証の更新時期となりました。

それまで特に触れてきませんでしたが、

『運転免許、、、更新したいな』

とのお言葉。

日常生活は若干の支援を受けながら送れています。

ただ、自動車を運転するのは、、、微妙な線です。

しかし、本人の意向を尊重。

まずはどのように手続きをしていけば良いのか調べることとしました。

運転免許試験所への訪問

まずはプロに状況を説明してどのような手続きを踏んだら良いのか

アドバイスをいただくこととしました。

『あの~障害のある方が運転免許を更新する時はどのように手続きしたら良いでしょうか?』

と受付窓口へ。

担当者へ引き継いでいただきました。

『こんにちは。まずは状況を確認したいと思いますので、こちらへどうぞ。」

と別室へ通されました。

『・・・・・・・といった状況の方で免許を更新したいという状況ですがどうでしょうか?』

『原則として運転免許は自動車を運転する事が出来るのが条件です。運転ができないのに身分証明証代わりに持っておきますというのは許可が出来ません。今のお話を聞く限りでは運転ができるかどうかは分からないので、実際にシミュレーションなどをして、運転が可能だとなったら免許更新となります。』

と状況を細かく聞いていただき、丁寧に説明くださいました。

モチベーションの維持

運転免許試験場で聞いた話をその方に伝えました。

あとはどう行動をするかはご本人次第・・・。

数日後、リハビリを継続しながらご本人が

「免許の更新をしたいんだよな。単純な免許の保有ではなくて、自動車を運転できるようになりたい。」

とのお話を聞きました。

私が調べた内容が少しはお役に立てたようで喜ばしい気分です。

リハビリ担当者からは

「身体の調子だけで言えば運転は可能だと思うけど、認知力や判断力は運転動作をしてみないと判断できないかなぁ」

といった話。

それでもご本人がモチベーションを高い状態で日常生活を送れている事が大切だと考えました。

数日後にご本人が運転免許試験場へ行き、具体的な更新の方法等を聞きに行っていたようです。

そこで笑顔の素敵な事務員さんが、

「お話は少し伺っておりました。今リハビリを一生懸命頑張られているとの事。更新の時期まではまだ時間があるので、その間リハビリを頑張ってください。今以上に身体状況を向上させてシミュレーションを受けてみましょう。その方が免許更新の実現に近づけると思います。」

と応援をするような感じで話をしてくださっていたとの事。

数か月後

順調にリハビリを実施続け、シミュレーションの実施。

この間のリハビリは順調の実施でき、身体状況は良好。

あとは認知力や判断能力だけ・・・。

結果、

無事シミュレーションは合格!

「あなたは運転できる身体状況にあります。あとは更新時の検査に合格してください。」

と言われて帰ってきました。

その後の更新時検査も無事合格!

私がご本人宅へ訪問したのは数日後でした。

「いや~話をしたいことがあるんだけど」

と改まった感じで話しかけられます。

「この間、免許の更新に行って来たら無事更新できたよ!」

真新しい運転免許証を手に持ちながら笑顔で話しかけてきます。

私は直視することができないくらい目頭が熱くなっていました。

「色々調べてくれてありがとう。あんたのおかげだよ」

と言われましたが、私はとっかかりを調べただけ、

その後はご本人が決断し、リハビリを努力し、実行した。

ご本人や奥様の努力の賜物だと思っていますが、

ご本人の喜びの一端を担えたのであれば光栄に思えました。

最後に

長々と書かせていただきましたが、こういった仕事をしていると、色々な前例を見てしまうわけです。

私の頭をちらつかせるのが、

・もう高齢だし頑張っても厳しいよなぁ

・その相談は私の仕事の範囲ではないんだけどな

・どこか公的機関に繋げると納得するかな

といったネガティブな考えです。

でも今回のケースは

・一生懸命訴えてきている

・この頑張りを続けていけば何とかなるのではないか?

・私で出来る事はやってみよう

といった考えでした。

すべてが今回のケースのように良い結果になるとは限りません。

でも、少しの可能性を探していきながら努力をしていき、

ご本人が納得できる内容になるならそれも人生なのかなと考えるようになりました。

実行できるように情報提供をしていく事が大切なのだと。

今回の関りは今後の支援にきっと活かせます。

活かしていかなければ私の成長は止まってしまう気がします。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

良かったらご感想をお聞かせください。

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